文京うまれ

自由と知性

古臭い事をいうおっさんが幅をきかせているようだが

マンモグラフィーは50歳未満の女性では寿命を延ばすエビデンスがない。

という事は医師は全員知ってても、じゃあどうすんの?って部分をきちんと患者さんに説明していないと思う。非浸潤性乳管癌がマンモグラフィーでは結構見つかるんだけどそれは50歳未満では効率よく見つからない。(乳腺量が多くて)で、浸潤性の癌はでかくなるのがわりと早いし、早く見つけても治るとは限らないって問題が残る。

 

<俺とは>

癌ならなんでも診るよ、という内科医。乳腺のエコーはうまい(機械も良い)からそんなに診断を苦にしていない。

 

<俺の指導>50歳未満の女性に向けて

1)月に一度、おっぱいを自己触診する。毎日だと逆にわからない。月に一度ぐらいがちょうど良い。自己触診の仕方もいろいろあって、患者のライフスタイルを聞いてから例えばお風呂で石鹸を塗った時の触り方などを指導。(他にはビニール袋を使った方法など):海外では高校生にもう教育してるから、自分も高校生の女の子を見つけたら教育している。

2)見つけたらいつでもおいで、なんだけど、俺みたいななんでも診られる内科医が育ってないのが大問題。癌の専門医は治療医ばっかりで、診断に自信がありますなんてのはなかなか難しい。

3)乳腺専門医は、一旦かかるとほとんど半年に一度フォローになっちゃって逆に行く人行かない人の差が激しくなってる。若い人は必ず乳腺症があって紛らわしい嚢胞があるもので、一年に一度が怖いから半年に一度と言いたい気持ちはわかるが、あっという間に外来が飽和するだろう?だから役に立ってない可能性がある。もっとフリーアクセスにしないと。

4)若い人がマンモグラフィー受ける?いやいや。やるなら最低でもエコーとの併用だし、若い人は乳腺量が多くて硬いからマンモグラフィーが痛いので、苦手意識を持っちゃう人が結構いて、いざ高齢になってからちゃんと受けてくれないかもしれないのが嫌で、自分はエコー派。ただエコーはあまりにも上手い下手が激しいので、全スキャンのロボット待ち。アメリカにはもうある。昔開発したくてTOSHIBAにはコンタクトしたことあるけど無視されたんであいつら嫌い。(たぶん今作ってるはず)

 

自分みたいなタイプは見たことない。だから近藤誠が幅をきかせてしまう。

俺だって診られる患者は年間1万人だもん。これ以上は無理無理。

プライマリケア学会で発表でもするかねえ。俺たちがちゃんと乳腺のエコーをやろう、と。

いずれにせよ近藤誠は古臭いからいやだね。