文京うまれ

自由と知性

こんな感じか

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結論に違和感があったので書いておく。

Aクリニックでは診断のためにレントゲンは必要。手術前に呼気と吸気で2枚撮ったりブラをCTで評価するからC病院でのレントゲンは必要。効率の点で問題があったとすればB病院。


しかし、効率を優先するか、命を優先するか、を比較してみるとまた景色が違ってくる。

気胸は進行が早かったり緊張性気胸になったりして悪化することがあり、とりあえずトロッカーだけでも入れられるようになるべく早く近隣の高次医療機関に診てもらいたいと判断する場合はある。その場合にはB病院でのレントゲンも無駄ではない。

 

診察の効率化、という事を結論として持ってくるならばベッドコントロールが出来ていない大病院に緊急手術の可能性がある患者を送らざるを得なかった事が問題でレントゲンのデータの共有云々という話ではない。

レントゲンなどの情報共有など簡単だが、それをやったから効率化されるわけではない。医療リソースをどう振り分けるか、が重要かつ、高度な最適化が要求される問題で難しいのだ。