文京うまれ

自由と知性

こいつ羨ましいなと思った奴

若いお医者さんを教えてきて、こいつ羨ましいなと思った奴が一人いる。

 

医者としての適性はどうかと最初は思ったんだけども。

 

 

 

何が羨ましいって、すぐ患者の家に食事に行っちゃう。(笑)

患者さん死んじゃってからも行っちゃう。これはすごいと思った。

 

 

 

むろん、研修医でまだ人生で10人ぐらいしかまともに患者さんと対峙していないわけだから、暇ですし、全リソースをその人との付き合いに費やすことは可能だろう。でも普通、あとで破たんする事考えて、患者さんとはそんなに深く付き合わないぞ??

 

少なくとも父親が医者だったりすると、毎日手術して、年間200人患者増えて、生きているのが150人として、それが30年で4500人か。そういう人々と深く付き合うなんて平等に出来るわけないから遠慮するわけだ。

 

そういう打算的な自分も嫌だったのですよね。なまじ優秀で患者さんから好かれる、信頼されるがゆえに、なんとなく距離をとってしまう自分が。

 

 

 

こいつは頭が悪いがひょっとするとすごい奴かもしれないと、本当に思ったんだな。

 

ところが顔は思い出せるんだけど名前が思い出せなくて、今何やってるか分からない。

 

 

 

患者さんがバイタル落ちたときに、昇圧剤入れる代わりに泣いちゃうようなそんな医者です。みんな嫌いじゃないでしょ?