2016-01-01から1年間の記事一覧
他の病院・医院からの紹介で、と来院する患者さんのモチベーションのあまりの低さにはいつもHP/MPをごっそり持っていかれるので、ほんとマジ勘弁。 紹介するなら「あの先生は天才すぎてちょっと理解が出来ない変人」ぐらい言っておいてくれないと患者が戸惑…
よく家族の相談、ってのがあるんですけど、 一応親切に答え、その最後に、 「でも、そういう相談の答え、ご本人、望んでるんでしょうか?あなたのお節介ではないですか?」 って聞くことにしている。 身体の問題は本人が医師と相談して決着をつけるのが本筋…
俺の診断・治療は、少し込み入っていて、 薬の処方も、一石三鳥ぐらい狙っていて、 同業者から見てもわかりにくいらしい。 ただし、患者に起きていることを明快に説明するし、 これから起きることを予測できるし、 どうも正しいらしいという事は患者にもわか…
brightではない頭脳をもった医者がはまる糖質制限だけど、 それは最初からエリートってのは受けなくて、 ヤンキーの更生物語のほうが受けるってのと、 構造としては似ているので、 はいはい、どうぞどうぞ、という感じではある。
トンデモ医療クラスタは当然嫌いなんだが、トンデモ医療クラスタを上から目線で攻撃してる「俺らまとも医療」クラスタも苦手。実際に難病で苦しんでる人を目の前にして寄り添って、一緒に心が傷ついて、こういう病気なのじゃなかろうか、と一生懸命考えてい…
大きな肝臓がんがある人に、 スタチンが処方されていて、 違和感を感じたまま、 逆紹介(大きな病院から開業医へ紹介)されたので、 処方した。 で、保険診療では減点された。 減点されてはじめて「そういや禁忌だったよなあ」と。 でもこうも思った。「この…
刺身が余ってたのでお茶漬けにしたけど、 出汁がなく。 鰹節と昆布を入れたんだけれど、 パンチが足りず。 お湯の温度は100度じゃないといけないね、 温度が足りず。 お茶漬けにあう米ってまた別だね。 お茶漬けも深いわ。
食道裂孔ヘルニアという、胃が胸の中に入り込んでしまう病気があって、 90歳で背中が極度に曲がった女性にとっては、 不治の、 そして命を奪うことがある、 困った病気である。 症状(胸焼けや嘔吐)を軽減するためにPPIという薬を使うと 尚更亀背(背中の曲…
株を公開してる会社の社長・取締役なんかは、ある程度公開しておかないと叩かれるので、職を辞するか、さり気なく公開するとかはしてる。 自営業は自由だな。国会議員も自営に相当するだろう。医者も自営に相当すると思う。 一般的に医者は同業者には隠さな…
パリにある、とある修道会の住所を検索していて、外側がずいぶん貧相だったので[-]ボタンを押してみたところが、広大な中庭があらわれた。 なんだこれは。 これがパリの都市計画か。 贅沢だな。 それにこれはゲリラ戦で結構戦えたというのもわかるぞ。 (日…
お腹が痛い、と来院する男性の中に パニック障害の人がいるのではないか、 と思い出したのは最近のことだ。 特徴として、 お腹が痛い、と僕のところには来ないこと。 必ず僕が休みの時に、 お腹が痛い、と救急に駆け込んでいろんな検査で異常がないとされ帰…
プリンもいろいろあるわけだけれども、 綺麗に作るには沸騰させない温度で温めて冷やし、中に気泡を作らないモロゾフのやり方が一番なのではないか。カラメルのとろみは少ないと言えるが、あの数を、あの均一さで作るというのは素晴らしい技術ではないか。 …
胃の腺腫という腫瘍があった男性に来年また検査ね、と言ったんだけど 6年放っておいたので、癌になっていた。 うーん、残念。 組織をつまんでみたら、かなり分化度が高い癌だったから、 内視鏡で取れるかもーと、内視鏡も手術もうまい外科医に紹介したら、 …
後期高齢男性がやってきて、耳鼻科から内科に行くように言われたから来たという。検診はどこで受けているのだと聞くと、自宅のそばのK医院の名前を挙げた。耳鼻科から内科に行くように言われた理由は「白い痰」がかなりの量認められたからだと言う。 気管支…
「今日はどうされましたか?」 という問いかけからはじまるインタビューだけれども、 患者には来院する動機があるはずで、 それを知ることは重要だ。 だって下腹部痛で来院した人がいたとして、例えば女性ならば子宮外妊娠だとかチョコレート嚢胞だとかが思…
手術後5年は執刀医がフォローするのが消化器癌のお約束みたいになっている。 でも例えば胃癌の場合に、心臓を診てくれているか、肺の機能は、脳は、大腸は、、、などなど色々穴があるのは事実。 実質6年目からが全身のフォローの開始のようなもので。 「お…
100歳老人の白血球をみて何系統の幹細胞由来かを調べると、わずか1系統であったという症例報告があったと思う。 老人になると免疫系が破綻して、間質性肺炎をはじめ自己免疫疾患が非常に多くなるし、癌など抑えが効かなくてあれよあれよと大きくなる。造血幹…
日本橋の榛原(はいばら)で以前買った封緘印をなくしてしまって、 また買いに行った。 なかなか素敵なんです。 こういうの。 榛原に行かなくても、きっと街で売っているし、 Webだとこちらでお求めできます。→リンク 30cmの折り紙用紙を探して榛原に行った…
患者さんから見返りを貰わないのに一番良いのは、忙しそうにしないことです。 実際には大変でも「暇でやることないから」とか言っておけば相手にプレッシャーを与えませんよね。 「暇だ暇だ」といつも言ってるからしょうがないんですけど、患者が夜に電話を…
自分は学生時代から英語の教科書で勉強して、大学院のあとすぐにアメリカに行ったから、少し日本の医療とずれてる感覚があると自覚している。 胃瘻が最たるものだ。 アメリカでは胃瘻は治るための選択肢だ。 外傷で運ばれてくる。たいていガンショットか交通…
教師により難易度設定が異なるだろうが、 難関校の学校内の問題は、 中学校で90%、高校で80%程度正解が、 授業内容を完全に理解していると考えて良い基準だと思う。 たまにこういう学校は授業内容が30%みたいなおかしな問題を作る教師もおり、 そういう問題…
膵臓ってのはいくら心配しても、 病気が早期で見つかることはないので、 心配するだけ損だし、 しかも実際にはほとんど異常がないので、 もっともコストパフォーマンスが悪い心配だと思う。 そもそも心配はネガティブな感情なので、 中身のある心配をするよ…
あまってるタリオンのんだらねむいねむい アレジオンもときどきねむい クラリチンとアレグラ、ねむくなんないけどあんまり効かねえ ねむくなりたくないときは クラリチン(アレグラ)+オノン(キプレス・シングレア)+小青竜湯 でいけるかな。受験生はそれ…
患者本人と十分にやりとりして(メリットとデメリットを沢山話して)決めたことを覆そうと電話をかけてくる家族が月1人ぐらいいるのは日本だけの現象だろうか。 電話というのは少し匿名性があって、患者の家族というのは安全圏からクレームをつけているとい…
人が読んでいる、 特に読書好きだとか、 知恵者の人が読んでみる、 という本は読んでみる、 そういうスタイル。 民俗学だって、宮本常一オンリーなのはそういう理由。 1955年が舞台なんだけれど、 旧制高校の話、東京の地名、関東大震災前後に自分の祖父母が…
いそいでスーツを来て出かけなきゃなんない。 そういう時に、いちばん素早く装着できるカフスボタンは何か。 それはダンヒル。 ティファニーとかカルチェとかつけてる時間はないわけですよ。 そういう時に、ダンヒル。 若いころはなんだこのおっさんブランド…
「先生、私のような人多いんですよね」 「多いですね」 「良くなるにはどうしたら良いんでしょうか」 「まじめに通うことですね」 「……それ以外はないんでしょうか」 という会話がありました。みなさんどう受け止めるだろうか。 「まじめに薬を飲め」とは言…
江戸時代の本は変体仮名だらけで読めないが、 明治大正にそれらを「翻訳」した本が出ていて、 それをさらに読む、というような事をしている。 のだけれど、すらすらっとは読めないし、 辞書にない言葉は出てくるし、 漢字は難しいので5倍は時間がかかる。 …
胃腸炎症状があるときに、 メキシコだとメトロニダゾールを出されて終わりだし、 インドだと亜鉛を出される。 日本の場合は原虫、寄生虫をあまり考えなくて良く、 ひどい痛み(下腹部以外の)がなければウイルス性と考えて良く、 発症して一過性の発熱があれ…
81歳の男性が、何も異常がないのに来院された。 異常がないというわけではなくて、慢性腎不全なのだけれども、ふとしたことから「癌ではなかろうか?」と思って2ヶ月前に相談を受けていたのである。 色々な状況から癌でない事は推測出来ても、患者さんを心底…